これまで成人病と呼ばれていた、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病、骨粗しょう症と言った病気は、生活の歪みに原因があるとして、生活習慣病と呼ばれるようになりました。具体的には、偏った食事や運動不足、喫煙や過度の飲酒、不規則な生活、ストレス等によって引き起こされる病気です。生活習慣病の予防ばかりではなく、いきいきと充実した毎日を送るための健康つくりは、これらの生活習慣の改善がたいへん重要になってきます。

 毎日の食事で生活習慣病を予防しょう。毎日の食事は、健康に暮らす為の大切なポイントです。これまで成人病と呼ばれていた、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病や骨粗しょう症といった病気は生活のゆがみに原因があるとして生活習慣病と呼ばれています。具体的には偏った食事や喫煙、過度の飲酒、運動不足、ストレス等があげられます。病気の予防だけではなく、体力をつけ、いきいきとして充実した生活を送れる為にも、これらの生活習慣の改善が大変重要になってきます。

 とくに毎日の食事は健康づくりに密接に関わっています。しかし食事の量や内容に気をつけるといった健康における食生活の重要性を意識している人はいまだに少なく、自分でも気づかないうちに悪しき食生活を送っているのが現状です。健康に悪い影響を及ぼす食事を見直し、栄養から食事例まで具体的にあげて、食生活のライフスタイルを改善する為の手引きとして活用ください。




●食生活の改善 (国立長寿医療センター疫学研究部長 下方浩史) 日経新聞より   ▲Top

 食生活や肥満の改善によって、がんで死ぬ人の3割が予防可能とされる。脳卒中や心臓病等の循環器疾患は動脈硬化が主な原因であり、高脂血症や高血圧症、糖尿病、肥満等が動脈硬化を招く。
食事はこれらに大きくかかわっている。日本人の3大死因は、がん・心臓病・脳卒中で、食生活の改善が健康長寿への第一の道といえる。

 脳卒中や心臓病の原因である糖尿病をみると患者が急速に増えている。推計では「糖尿病が強く疑われる人」が700万人、「糖尿病の可能性が否定できない人」も合わせると1400万人といわれる。中年になっておなかが出てくるタイプの肥満に悩まされている人は多い。おなかの脂肪は肝臓で代謝されやすく、エネルギーを蓄えるには好都合な組織だ。

 人類は獲物を追って暮らす狩猟生活を長らく続けてきた。大きな獲物が捕れれば大量に食べて捕れないときに備える、飽食と飢餓を繰り返す狩猟生活では、余分なエネルギーを効率よく腹部に脂肪として蓄積できる能力が、生きるために非常に有利なものだった。

 黒い髪・黒い瞳・黄褐色の肌を持つ日本人などのモンゴロイドの中には、その昔ベーリング海峡を渡り極北のアラスカの地に移動した人々もいれば、アメリカ大陸を南下してアマゾンの熱帯雨林に住むようになった人たちもいる。

 飢餓のときに消費エネルギーを節約できる特別な遺伝子(節約遺伝子)を持ち、おなかに脂肪を溜め込む能力を持つモンゴロイドは、様々な環境に耐えることができた。

日本では欧米に比べて肥満者はまだ少ない。しかし、わずかな肥満でも脂肪はおなかの中に溜まり、過剰に蓄積すると糖尿病の原因になる。先進国の中では圧倒的に脂肪の摂取量が少ない日本人の食事が、若い世代などで欧米風に変化して、男性を中心に肥満が増えている。糖尿病患者が更に増えると見られる今日、高脂肪食や食べ過ぎを避けて肥満防止に努めることが必要だ。




生活習慣病を毎日の食事で予防しよう。  ▲Top

悪しき食生活を送っていれば、生活習慣病は、待っていましたとばかり近寄ってきます。毎日の食事は、健康に暮らす為の大切なポイントです。

一日3食、とくに朝食はしっかりとりましょう。
 食事は朝食を含む3食が基本です。朝食をとることは頭の働きを活発にするためにもよいとされています

食事は家族皆で楽しく、よくかんでたべましょう。
 家族との食事は心と体の健康にもよく、楽しみながらとるようにしましょう。また良くかむことで、肥満の防止にもなります。

脂肪の取りすぎに注意しましょう。
 動物性脂肪の取りすぎに注意して、植物や魚の脂肪と合わせてバランスよくとるようにしましょう。

塩分はできるだけ控えめに。
 塩分は体には必要なものですが、とるすぎると生活習慣病の原因になります。薄味に慣れるよう心がけましょう。

野菜は多種類をたっぷりとりましょう。
 野菜はミネラル、ビタミンなど栄養の宝庫です。色の濃い野菜を中心に主菜や副菜にと毎日多種類の野菜をとるようにし ましょう。

カルシューム不足にならないように、
 カルシュームは骨や歯をつくる基です。骨粗しょう症予防にもカルシュームを含む食品を多くとるようにしましょう。

食べ合わせにも配慮しましょう。
 栄養が効果的に吸収されるように、食品のもつ味や滋養が引き出され、相乗効果を高める食べ合わせを知れば毎日の  食事が薬にもなります。

外食のメニューは賢く選びましょう。
 外食は脂肪や塩分が多いのが特徴です。好きなメニューに偏らず、栄養バランスを考えて選びましょう




●生活習慣病の早期発見  東京大学医学部付属病院長 永井良三 先生   ▲Top
  
 血中コレステロール値は動脈硬化や心臓病の危険因子として注目され、集団検診の検査項目として定着しているが、「総コレステロール値や、酸化LDL値は心筋梗塞や狭心症の診断マーカー(指標)としては不十分である。総コレステロール値が飛び抜けて高ければ心臓病になるが、日本人の心臓病患者を調べると、総コレステロール値はおおむね正常値の傾向が強いという。そこで、新たな診断マーカーとして注目されるのが、「酸化LDL」。今回、協和発酵の子会社協和メデックスが「酸化LDL」を測定できる初の血液検査キットを開発した。

 検査値と動脈硬化などの進み具合との関係を調べれば「LDL値」など従来のコレステロール検査で見つからない循環器系の病気などを早期発見できる可能性がある。測定は「モノクロナール抗体」と呼ぶ特殊なタンパク質2種類を利用して「酸化LDL」だけを区別できるように工夫した。
昭和大学薬学部の板部洋之教授らが確立した測定原理で、協和メデックスが全自動分析器で使えるようにした。血液を機器に入れてから4時間前後で測定できる。コレステロール検査で悪玉はLDLといわれるが、最近の研究で血管の壁にくっついて動脈硬化の原因になる真の悪玉コレステロールは「酸化LDL」ということが分かってきた。

 健康な人でLDLの 0.1%程度が「酸化LDL」とみられるが、有効な測定法がなく、動脈硬化などのリスクをどの程度高めるか、詳しいことはわかっていない。冠動脈硬化症の患者で従来の血液検査で調べる総コレステロール値や、LDL値はあまり高くない患者多かったが、「酸化LDL」値は、健康な人に比べると明らかに高くなっていた。

Reference
○コレステロール
 
人体になくてはならない脂質成分の一つで、細胞膜やホルモン、消化液の胆汁酸などの材料になる。血液中では蛋白質とくっついて、「リポ蛋白」として溶け込んでいる。LDLは比重が低い「リポ蛋白」HDLは比重の高いタイプ。LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身の細胞に運ぶ為「悪玉」HDLは余ったコレステロールを回収して肝臓に戻す為「善玉」と呼ばれている。

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「病気と予防」のページも参照して下さい。

全国社会保険協会連合会「職場の健康づくりガイドより