私は人の体に元々備わっている、
 「自発的にヤセていこうとする力」を信頼しています。
 私たちの肉体には、余分な栄養や贅肉を適切に判断する知性と、
 それらを自主的に捨てていく能力が宿っています。
 実はダイエットというのは、私たちのその力を封殺する働きをするのです。

20世紀から“不動の常識”として定着している、世の栄養学やダイエット科学の
 理屈には、現実の命の働きを無視した、オカシな主張がたくさんあります。
 そこには、特定の商品を増産したい、という様々な企業の思惑も見え隠れします。

「健康的なダイエット」というのも矛盾した言葉です。
 どんなバリエーションをこしらえてみても、「ダイエットという思考法」自体に、
 私たちをヤセにくくする仕掛けが織り込まれている
からです。

ダイエットは私たちに、理想的な「止め絵」「彫刻」になることを求めます。
 それは、一瞬も止まることなく動き続けるのが身上の、
 ダイナミックな命の働きを否定するものです。
 ──もうこれで、生きるのはヤメにしようよ──
 というのがつまるところ、ダイエットのメッセージなのです。
 この事実は、オリジナルの英語の中に既に示されているのですよ、
 diet──そう、[die]=死にましょう、と。

だから、どんなダイエットにも頼ることなく、
 体自身に備わる力を信頼することによって、
 結果的にヤセていくのが、一番確かな道
です。
 私はこの十数年、その道を散歩し続けています。
 あなたもまた、あなたの体に合った道をきっと見つけられるはずです。



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