メモリについての疑問 バンク数の説明

よく、注意書きに「3基目のメモリスロットには片面実装のメモリしか使用できない」と書かれていて、これはなんの事?と思ったり、「3基目に挿したメモリが認識されない」といったトラブルをよく耳にする。この様にスロットにメモリを多数挿している時に起こるトラブル、疑問点について「「バンク数」の観点から説明したいと思う。ここではそれらの疑問点に答えるべく、メモリとバンク数についての説明をする。
まず、メモリには「
バンク数」と呼ばれるものがあり、メモリによって数は決まっている。また、チップセットによって使用できる「バンク数」が決まっており、メモリのバンク数の合計がチップセットのサポートできるバンク数を超えた場合、認識されなくなるといった事態になるのである。例えば、ペンティアム3、セレロン用マザーボードによく使用されているi815E./EPチップセットではPC100のメモリで6バンク、PC133のメモリで4バンクまでしかサポートされていない。このため、PC133メモリ使用時に、2バンクのメモリを1基目と2機目のメモリスロットにそれぞれ挿した場合、その時点で合計バンク数が4となり、3機目にどんなメモリを挿しても認識されなくなるといった具合である。ただ、メモリには通常バンク数の記述は表示されていないため、このメモリは何バンクであるとゆうのはなかなか解りにくい。もし、メモリを多く挿した時にトラブルが起こったら、はっきりとはわからなくとも、バンク数の問題である可能性を考え、両面実装メモリから片面実装のものに変更してみたり、メモリの枚数を減らして、できるだけ大容量のものを使用するようにする等の事を試してみてはどうだろうかと思う。
一応、参考の為、チップセットと使用可能なバンク数の表とメモリとバンク数の表を示しておく。


チップセットと使用可能なバンク数
i815E/EP PC100:6バンク PC133:4バンク
アポロプロ133A PC100:8バンク PC133:6バンク
アポロKT133A 6バンク


メモリとバンク数
メモリモジュール
(MByte)
メモリチップ
(Mbit)
構成
(M×bit)
チップ数 実装面相 バンク数
1 256 256 32×8 8 1 1
2 256 256 16×16 8 1 2
3 256 128 32×4 16 2 1
4 256 128 16×8 16 2 2
5 128 128 16×8 8 1 1
6 128 128 8×16 8 1 2
7 128 64 16×4 16 2 1
8 128 64 8×8 16 2 2

表の見方:
表の例1と例8を例にとって説明する。例1では容量256MByteでメモリ上には8個のメモリチップが片面に実装されている。メモリチップは一個8bitで8個あるから全体で64bitとなる。64bitで1バンクとなるのでこのタイプのメモリは1バンクとなる。例8では容量128MByteでメモリ上には16個のメモリチップがあり、片面に8個ずつ、両面合わせて16個実装されている。メモリチップは一個8bitで16個あるから全体で128bitとなる。64bitで1バンクとなるのでこのタイプのメモリは2バンクとなる。