Diary 2012

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2011年12月  1月  2月

『ラブ・ゼネレーション』(文遊社)表紙絵:林静一/書容設計:羽良多平吉


1月30日(月)


早川義夫さま
朝日新聞be編集部の中島です。 土曜日は、割り込みで参加させていただきまして、大変ありがとうございました。 なかなか日程があわなくて、ようやく久しぶりに早川さんの生演奏を聞くことが出来ました。 聞きながら、「サルビアの花」の取材のときに、佐久間さんがおっしゃっていた「早川さんにはうたう根拠がある」 という言葉を何度も反芻しました。今を、うたうこととしてでしか存在しえない、という 非汎用性とでもいうべき、切実な表現のあり方が早川さんなのだなと感じました。 お邪魔になるので、あまりお話はしませんでしたが、連れて行ったのが10年ほど前に、晶文社の雇われ編集長をやっていた中川六平という人間で、彼も感銘を受けておりました。 また、ふらりと覗きに行かせてください!  とりあえずお礼まで。

中島鉄郎様
お礼のメールを出そうとしていたところ、 先にメールをいただき、恐縮しています。 クッキーもみんなで美味しく頂きました。 あの時の新聞記事、本当に、随分反響がありました。 ありがとうございました。 「えっ、早川義夫って、今も歌ってるの?」 みたいなのが多くて、内心ガクッときましたが、 いかに、今の活動が知られていないかを感じました。
過去に生きているような自分が嫌で、 あれからの僕は、「今の歌声を聴いて欲しい」と 機会さえあれば、つぶやいています。 この間も、ツイッターに、 「『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』と思ったのは、42年ほど前のこと。今は、『かっこいいことはかっこ良くて、かっこ悪いことはかっこ悪い』と思っていますよ。」 と、ツィートしたら、「えっ、そんなバカな」「どうしてくれるんだ」みたいな反論と、 パチパチみたいな賛成の反応があって、その時、フォロワー数が伸びました。 言葉の意味は、どっちでもよくて……。
佐久間さんが「売れるものは売れる理由があり、 売れないものは売れない理由がある」と言ってましたが、 たしかに、売れないものは、売れない理由がありますよね。 少しずつ売れるよう努力していこうと思っています。 もう先は短いですけれど。 また、機会がありましたら。
早川義夫

1月28日(土)


すごい演奏者はいるものだ。バイオリンの喜多直毅さんとはこの日初めてお逢いし(音源と歌詞カードは前もって郵送しておいたが)、17曲を1時間ほどリハーサルした。「よろしくお願いします」のあと、会話は要点のみ。

「何かやりずらいところありましたか」「いえ、別に。ただ〈I LOVE HONZI〉だけ、自分は参加しない方がいんじゃないかな…」「えっ? そうですか。ま、自由ですから、どちらでもいいですけど。では、弾きたくなったら弾いて下さい」「はい」「全曲をフルでやっていくと時間がなくなってしまうので、途中飛ばしてもいい箇所があったら言って下さい」「はい」のそれだけ。

早めにリハが終わると、喜多さんは「じゃ、ちょっと失礼します」と言って消えてしまった。サンジャックの平林さんに、「もしかして、喜多さん機嫌悪いですか?」と尋ねると、「いや、そんなことないですよ。いつも、ああいう感じで、今日はいい方じゃないかな」。熊坂るつこさんは笑っている。

いざ本番。音が意外なところから入ってくる。はっとする。予定調和ではない。だからといって、作為的なものは感じられない。ごく自然なのだ。悲しい曲なのに顔がほころんでしまう。お客さんの雰囲気、twitterの書きこみなどを見る限り、良かったのではないだろうか。また、喜多直毅さんと共演してみたい。怖いけど。

終演後、喜多直毅さん、熊坂るつこさんと 2012.1.28

<Twitterより>
kulonyan 平林みちこ*
早川義夫さんの歌は切なすぎていけません。昨晩は「雪」が染みた、時節柄。っても、クリスマスの雪をうたってるんですけどね〜。youtubeに「雪」の動画は無いみたい。ざんねん。
yantera やんてら のりお
今宵は、『痛みと悲しみの音楽』早川義夫,熊坂るつこ,喜多直毅@西荻窪サンジャックへ。ソロ、デュオ、そして三人での演奏と様々な展開が繰り広げられた。「君に会いたい」での感情の軋みのコントラストがとてもたまらなかった。初めての組合せだけど、三者の濃厚な音の絡みにくらくらしてました。
mori_1968 MORI,Jiro
今日の早川義夫×熊坂るつこ×喜多直毅@サンジャック、早川さんの歌の充実ぶり、るつこさんの感情を露わにし始めたプレイもさることながら、喜多さんのアヴァンギャルド加減が収穫。これまで緑化計画(メロディ担当)でしか見てなかったので新鮮。とくに早川さんとのマリアンヌは白眉。
motoccol もとこ
早川義夫×熊坂るつこ×喜多直毅atサンジャック。喜多さん入った1曲目はvlnの音色いつもと違ったがすぐ良くなった。2nd冒頭の喜多ソロ6分8秒の即興♪
mori_1968:
@yoshiohayakawa @Acoorutsu @Naoki_Kita @sjnisiogi 改めて音楽の素晴らしさを感じることができたライブでした。曲が終わる度に早川さんが拍手をされていたように、幸福な瞬間が何度も訪れていたように感じます。ありがとうございました。
ikkyu_kaji:
@yoshiohayakawa @Accoorutsu 今晩も素晴らしい演奏ありがとうございました.特にI Love Honziは涙なしでは聴けなかった.喜多さん素晴らしい!熊坂さんも凄すぎて演奏中に顔を見るのが面映ゆいほど.またよろしくお願いします.新たな意欲が沸いてきました.
ikkyu_kaji:
@Accoorutsu @yoshiohayakawa 調子に乗ってもう一つだけ.今日は,音楽ってなんていやらしいんだと心底思いました.面映ゆいと書いたのは,いやー,そういうことです.そうやって魂の「エロス」の交歓ができることが,羨ましいというか,ちょっと嫉妬すら覚えます.

1月23日(月)


ラブ・ゼネレーション』(文遊社)の解説を書いていただいたJOJO広重さんと初めてのトーク&ライブ。会場は、渋谷アップリンクファクトリー。客席は段々になっているので後方からも見やすい。小さな劇場でこういう場所は少ないのでいいなと思う。ただし、ドラムの使用は駄目だそうで、ピアノもない。コルグSV-1なら調達できるとのことなのでお願いする。

2011年7月、たしか、塩釜ふくちゃんクリニックでも使わせてもらったし、家で練習用の電子ピアノはそれより価格が安いコルグSP-250で、タッチも音も気に入っていたから安心し、ちょっと油断していたのがまずかった。どういうわけか、グランドピアノの音が出ない。おもちゃのオルガンみたいな音だ。一旦電源を切ってもリセットされない。より複雑な音が出せるしくみになっているからだろう、前回使用した方の音が記憶されたままになっているのかも知れない。結局は僕の勉強不足。「ピアノの音だと思って聴いて下さい」と言い訳を言って歌い出す。申し訳なかった。

JOJO広重さんとのトークはとてもいい感じのものであった。19日の五郎ちゃんに続き、みんなの前で1時間のトークは初めての試み。通常のライブで僕は全然喋れないのだが、聞き手というか、質問者というか、お話相手がそばにいてくれれば、喋れることを発見。広重さんの『みさちゃんのこと』(天然文庫)という本がとても優しくて心温まる本なので、そんな話をした。著者の優しい人柄が伝わって来る。まさに、文は人なりだ。しかし、ギターの音は不思議なことに、怒りにも思えるほど激しい。最後に「からっぽの世界」「いい娘だね」を共演。「twitter」に感想がいろいろ。雨の中、ありがとうございました。終演後は、なんと大雪。

JOJO広重さん、リハーサル 2012.1.23 広重さんと可愛い奥様 2012.1.23

まだらな日々 2012年01月25日 2012.01.23 月曜日

1月21日(土)


出版社の企画でタワーレコード新宿店にてインストアライブ。無事に終えることが出来てホッとした。サイン会の途中で担当者から「後ろがつかえているので、早めにお願いします」と耳打ちされたが、そんなこと言ったって、途中から名前を略し「よ」だけにするわけにもいかず……。
twitter」での感想、読ませていただきました。ありがとうございました。

ゆるゆるな日々 2012-01-21 [音]パパ
ノーマネー、脳天気&ノープロブレム・Lifeなのだ 早川義夫ミニライブ&サイン会に参戦 2012-01-21
BABYDOLL LOUNGE 2012-01-21 早川義夫 タワーレコード新宿店インストアライブ
snufminのブログ 2012年01月21日早川義夫さん
ベルボトム猫 2012年01月23日 ファン心理

1月19日(木)


ラブ・ゼネレーション』の出版元文遊社販促イベントの一環として、中川五郎さんとDOMMUNEに出演。収録ではなく生である。その時間帯にDOMMUNEのサイトにアクセスすると誰もが観れる(ただしYouTubeみたいに何度もは観れない)。出来れば、今の歌声を聴いてもらいたいと思っている僕にとっては、今回の2時間のトーク&ライブを数千人の方が観たらしいことをあとで聞き、嬉しく思った。

五郎ちゃんとは昔からの友だちだ。といってもあまり二人では逢っていない。男性より女性が好きだからである。これは大切なことだ。佐久間正英さんもお仲間に入ると思うが、「音楽よりも女性が好き」という根本的なところが通じ合っていれば、何を喋っても、そうだねと気が合い、言い争いもなく、誤解も生まれず、お互いを不潔にも思えず、程よい距離感を保ち、ずっと仲良しでいられる。

終演後、由紀さおりさんのプロデューサー佐藤剛さんたちと打ち上げ。佐藤さんごちそうさまでした。いい一日。

DOMMUNスタジオ 中川五郎さんと 2012.1.19 ギターバンジョーを弾く中川五郎さん 2012.1.19 佐藤輝さんと 2012.1.19 佐藤剛さんと 2012.1.19

1月18日(水)


テレビ東京「ワールドビジネスサテライト〜スミスの本棚」で、宮藤官九郎さんが『たましいの場所』(晶文社)を取り上げてくれた。ほんの数分だが、その直後、amazonの売上ランキングが6位まで上がってびっくり。一時期、しばらく品切重版未定だったのに、評価してくれた方たちのおかげである。

ベンチひとつの会話劇 気になる本・宮藤官九郎さんおススメで。。。 2012/01/21
ぽちのぼちぼち 2012-01-23 読書
日々のこと 2012年01月24日 たましいの場所

1月9日(月)


ライブの翌日は、必ず落ち込む。

昨日1/8は、池袋鈴ん小屋で「少しHでかなりHな新年会」と題し、佐久間正英さん、熊坂るつこさんと3人で演奏した。初めて僕が窓口になってブッキングをしたライブだったので、うまく事が運べばいいなと願っていた。お店の店長小村さんの熱意もあり、お客さんはいっぱい。演奏も失態はなかったはず。終演後の新年会もみんな楽しめたみたいだし、すべてが順調だった。にも関わらず、翌朝、目が覚めると、寂しさというか、虚しさというか、まるで抜け殻のような、自分の中に何も残っていないような、孤独を感じた。

「翌朝、いつものことなのですが、どーんと落ち込みました。ツイッターなどを見ると、良かった、という声が結構あるのに、それとは、別に、どういうわけか、暗〜い気持ちになります」と、佐久間さんにメールを出したら、「ライブ後の空虚感みたいなこと、誰にでもある仕方ないことだと思います。しばらくのんびり、他のことに興味持ったり出かけたり、惰眠を貪ったりがいいかと…」と、優しい言葉をいただいた。

音楽がなかったら、僕は路頭に迷うくらい音楽に救われていると思うが、「音楽は生きること」が正解であるならば、僕にとって音楽は、「楽しみ」だけではないような気がする。

Blueの雑記帳(2nd edition) 少しHでかなりHな新年会 早川義夫(Vo.Pf.)+佐久間正英(G.)+熊坂るつこ(Acc.) 池袋 鈴ん小屋 2012.1.8

1月7日(土)


早川義夫様
突然のメール失礼致します。 昨年の夏、青森は「夏の魔物」という野外イベントでご挨拶させて頂いた(緊張の余りヘンな挨拶だったので覚えてらっしゃらないかもしれません)毛皮のマリーズというバンドをやっておりました志磨遼平と申します。 その節は、ステージの後でお疲れのところを楽屋口でお止めしての失礼な挨拶、誠に申し訳ございませんでした。

この度、文遊社様から新刊『ラブ・ゼネレーション』が私の所属している事務所の方に贈られており、嬉しさよりも驚きが勝ってしまって、これまた失礼かと思いながらこうやってご本人様に突然のメールを差し上げた次第です。 どうして僕のような一ファンに、ご丁寧に新刊を贈って頂けたのだろう? と無い頭をひねりまして、もしかすると早川様の著作『ぼくは本屋のおやじさん』を、どこかの雑誌企画の「バンドマンが薦める愛読書」のようなコーナーで紹介させて頂いたのが、お目に触れたのかもしれない…などと思い上がったりしております。他に思い当たるフシがなかったもので…

いずれにせよ、こうして大好きな方の新刊を、贈って頂いて拝読できる幸運に恐縮すらしております。大切に、何度も何度も目を通そうと思います。 そして、もちろん早川様の著作はずっと愛読している自分ですが、僕はなんといってもその歌にいつも大きな感動を頂いております。 僕は、歌を歌うことを今や仕事にしていながら、未だ自分の歌声を認められないでいます。歌い出す時はいつだって喉がギュッと小さくなってしまうのを感じます。これは劣等感からくるものでしょう。

早川様が書かれた『たましいの場所』は、そんな未熟な僕にも優しく寄り添って、歌う心を解きほぐしてくれる書です。 昨年、生まれてはじめてボイストレーニングにも通ったのですが、その先生(ミチコ先生、とおっしゃいます)について習う事を決めたきっかけは、先生も早川義夫さんのファンでいらっしゃったからでした。 ボイストレーニングに対して、オペラ歌手みたいに歌え、なんて言われるんじゃ…? などとおかしな偏見を持っていた僕は、この先生ならきっと正しく歌を教えて下さる、と安心できたのです。

つまらない話をだらだらと書き綴ってしまいました。 本当はご本のお礼だけを述べたかったのです。 どうもありがとうございました。頂いたご本はずっと大切にします。そしてまたライブにも伺わせて下さい。どうかお体にお気をつけて、僕は早川義夫様のファンです。
志磨遼平

志磨遼平様
お便りありがとうございます。 こんな誠実なお手紙をいただいて、とても感激しました。 「歌い出す時はいつだって喉がギュッと小さくなってしまう」 くだりを読んで、身につまされました。 僕はいつもステージに上がるたび、ドキドキします。 なぜ、こんな弱虫が人前で歌う約束をしてしまったのだろうと後悔さえします。

自分の歌声を聴いて、下手だなーとか、気持ち悪く感じる原因は (主に昔の音源ですが)、全部一本調子だからです。
誰に向けて歌うのかを考えると少し落ち着きます。 一曲の中に、映画のようなドラマ、情景を描かなければいけないなと最近思っています。 芝居に例えれば、演技していることを感じさせないのがいい役者なので、 いかにも歌っています、いかにも演奏していますというのは、 まだまだ駄目なのだろうなと、日々、反省しています。

それにしても、こんなステキなお手紙をいただき、 僕だけが一人占めするのがもったいなく思えます。 僕のHPの日記欄に、このメールのやり取りを載せたいなと思いましたが、 駄目ですよね。失礼ですよね。
1 特別許す。 2 それは、やめましょう。 番号でお答えいただければ、幸いです。 駄目でも、僕は、全然かまいません。駄目でもがっかりしませんので。 志磨さんに対する僕の気持ちは、何ら変わりありません。 本当に、ステキなお手紙ありがとうございました。
早川義夫

1月1日(日)


好きだからしたいのであって、したいから好きなのではない。

彼女から言われたいセリフ、ベスト3。
「お礼はベッドでするわ」
「痛くないなら何をしてもいいわよ」
「ずっと仲良しでいようね」


2011年12月  1月  2月

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