喘息のコントロール方法

喘息(ぜんそく)の治療において一番大切なことは、喘息をコントロールすることです。
このページでは、喘息をコントロールするために必要な医療器具(吸入器、ピークフローメーター)
などの必要性や使用方法。身体を鍛えるための鍛錬などを紹介

1 吸入器(ネブライザー)

携帯用の吸入薬で、発作が抑えることが出来ない時に、利用にします。
ネブライザーは医師から処方された薬液を、ネブライザーの中に入れて吸入をします。
ネブライザーを使う目的は@気管支拡張の吸入、A予防の吸入、B痰を出しやすくするなどがあります。
ネブライザーは時間をかけて吸入でき、電源を切ったりつけたりして、痰を出しながら吸入することができます。
私はオムロン製吸入器、NE−U07を使用しています。

注意点

1回の薬の量で何回にも分けて吸入したり、チビチビと吸入をしないでください。 
1回分でしっかりと吸入することで、楽になります。
医師に決められた薬の量や吸入回数を守ってください。
吸入回数が多くなってきた時は早めに医師の受診を受けてください。喘息死を防ぐためにも。

2 喘息日誌

喘息日誌 表紙 喘息日誌 ページ ピークフローメータ
表紙 ページ ピークフローメーター
(PF)
喘息日誌(合同出版) 清水 巍 パーソナルベスト


喘息日誌は、ピークフローの値により自分の喘息状態を把握し、管理するために書き記す日誌です。
(私はExcelも併用してデーターを管理してます)
喘息日誌を書くことで喘息のコントロールがしやすくなりますし、医師の治療方針や判断の材料に用いられます。

一日に4回、気管支拡張剤の吸入前と吸入後のピークフローを測定して記入します。
健康な方の値はほぼ一定なのに対して、喘息患者の特徴として値は上下します。
季節、気象によっても上下します。
極端に値が下がったなら病院へ行く、などの様に判断の基準を作ってください。

自分が主治医、そういう自覚を持って自己管理することが喘息をよくし、治す第一歩です。


3 ピークフローメーター

自身の最大呼気流速を測定するための道具です。
吹き口をくわえ、思いっきり息を吹くことにより測定します。
測定値により自身の気管支の状態が分かります。
また、気管支拡張剤の吸入前と吸入後のピークフローを測定することで、薬剤の効果が目で見て分かります。
もし値の上昇が無かったら、薬剤が自分に合っていないのか、自身の最高値という事です。
分からない場合は、医師に相談してください。

・ピークフロー値を調べる5つの必要性

1.自分の気道狭窄の程度がわかる。
2.吸入や内服後、どこまで改善したかわかる。
3.長期に記録をつけることによって、自分の喘息の変動タイプがわかる。
4.病院に行くべきかの判断の参考になる
5.きちんと測定している人は喘息のコントロールが出来て、喘息死する危険性が減る。
  

・ピークフローによる自己管理の方法<グリーン、イエロー、レッドゾーンの意味と対応>

グリーンゾーンは自己ベストのピークフロー値を100%とし、80%以上あれば良好状態です。
60〜80%であれば自覚症状は出ていなくても少し調子の悪いイエローゾーンになります。
こうなると注意が必要です。
60%以下であれば、いつ発作や喘息死が起きても不思議ではないレッドゾーンとなり、
早めの対応が必要です。

喘息の人のピークフロー値は1日の間に変動します。これを日内変動といいます。
20〜25%の変動があれば喘息と診断され、50%超えると喘息死の危険性があると言われています。
最高値も最低値も高い所で安定するようなコントロールをする必要があります。

・ピークフローの正常値

日本人のピークフロー正常値というのが、性別・年齢・身長により定められています。
換算表は喘息日誌中に記入されています。

4 聴診器

最初にお断りしておきたいのは、患者さんは専門家になることはできないということです。
自分の喘息はともかく、喘息のさまざまなタイプや病気の原因について専門的に勉強したり、
教えられたわけではないからです。
自分の喘息に限っては、体験的にその変化をとらえることはできるでしょうが、
他人に対してとやかく言うことは、その患者さんに不要に不安を与えることなります。
聴診器の使用は自分に限るように心がけて下さい。
多くの医師が「患者が聴診器まで持ってとやかく言う」事に反感を持ったり、
行き過ぎだと思う現状を承知しておいてください。
以下に聴診器の使い方を説明いたします。

@吸気と呼気の区別

息を吸う時は短い音、吐く時はフーツというように少し長目となります。
絞り出すような呼気音を確認してください。
吸気の時にゴロつくか、呼気の時に『ゴロゴロ』、『ゼロゼロ』というか、『ゼー』といか区別してください。
吸気の時に『ヒユー』という音があるのか呼気の時に『ヒユーツ』というのかも区別しましょう。
喘息の人は呼気が長くなり、呼気に『ヒユーツ』という音が強まり、痰の『ゼー』という音も強まるのが普通です。
自分の正常の時の吸気と呼気まず理解し、その上で種々の状態の時の吸気と呼気学習しましょう。

A正常の吸気・呼気喘息の発作状態や痰の異常との差をつかむこと

B乾性ラ音と湿性ラ音とを区別できること

乾性ラ音というのは気管の狭窄や痙縮のために、気道が細くなり、『ヒユーツ』という音がなるか、
粘着になった痰があって、その振動で生ずるズーという音ですが、分泌物が少ない状態を示します。
笛のように『ヒユーヒユー』となることもありますし、音楽のような楽音性となることもあります。小児の喘息は
この『ヒユー』音が特徴的です。
大人でも発作がひどくなる時などに聴かれます。

また部分的気管支の痙攣が残ったり、狭窄、収縮が残っていて、粘着な痰が少しあると『ヒユーツ』または、
『ズーッ』と聞こえる場所があることもあります。
少しずつその音がおさまっていけばよいわけで、腹式呼吸や自律訓練で解消していくようにします。
一定の時間が経ないと落ち着きませんし、年がら年中、耳に聴診器をあてていると、
不安や怒りが心頭に発しますから、必ず気分転換、そして間をおくようにして下さい。

湿性ラ音というのは、分泌物が多い時の音です。
分泌物の間を空気がて通っていきますから、『ゴロゴロ』、『ゼロゼロ』、『ズーズー』という音になったり、
『ブツブツ』とか『ブツ』という音になって聞こえます。乾性ラ音よりは分泌物が多い時の音です。
両方混ざるのが混合性ラ音です。
大人の喘息はほとんど混合性ラ音です。
子供や若い人の場合は乾性ラ音のみが多いのですが慢性化した大人の喘息では、ほとんどが混合性ラ音です。
各個人での聴診器の音の違い顔が違うように音も違うだけのことで、詮索しても意味がありません。
大人の喘息の場合、混合性ラ音だと言っておればほとんど誰でもあてはまるのですが、
乾性と湿性がどう微妙にま混ざっているか、どちらが主かという判断が大事なわけです。
あえて区別を理解させるのは、乾性ラ音・湿性ラ音の場合には吸入などで気管を広げる必要性、
湿性ラ音の場合は排痰の必要性を覚えさせるためです。
何回も吸入したり、無茶な肺単に見切りをつけて、点滴治療を受けに行くとか、
静注などで病院での治療へ早めに決断させるためでもあります。
乾いているとか湿ってるとかあいまいな表現はやめましょう。

 

Cどこに痰があって排痰すればよいか
聴診器をあてる場所 

聴診器をあてる場所ですが、まず@とAにあててみて下さい。
喉ボトケの飛び出した所の側壁に軽く左右をあててみて下さい。
ここは服を脱がなくても、何時でもあてることができます。
ここにあてて、まず口の方(ここよりも上の方)の音か、あてたとことの直下の太い気管のところの音か、
あるいは下の方の気管支の方から聞こえる音が集合して聞こえてくるのか判断します。
全部、聞き終わったあとに@、Aにまた戻ることもよいことです。
総合的に判断できる場所だからです。続いてB・CとD・Eを聞きます。
ここにあてる目的は、この直下の状態を直接的に把握するためです。
続いて左と右、上と下を比較しながら聞くわけです。
FとGは側壁です。
続いては背部ですが、方から肩胛骨の左右の場所H・I、その下J・Kと背中下部を聞きます。
ここを上下、左右骨とを聞くのですが自分で聴診器をあて得ることはここまでが限度です。 
これ以上、細かくあてても、神経質なるのがおちでしょう。
細かくあてて、とやかく言っても意味がないことです。
ここの12箇所順番に指示したのはどこにどのようにどこ『ヒユーヒユー』が残っているか調べるためです。

5 鍛錬(体を鍛える)

以下は「5つのリハビリ」というテープと解説書が市販されていますのでそれを利用すると、とってもよくわかります。
(リンク先の、喘息を克服するためのページです!H・Pで買えます)    

・腹式呼吸

腹式呼吸は腹部を上下差させることよって横隔膜の動きをよくし、腹筋を強める効果があります。
喘息の発作の時にすると発作が軽くなります。
日頃から腹式呼吸をするように心がけることが発作を軽く抑えるコツとなります。
腹式呼吸は寝た姿勢から始め、座った姿勢、歩いている時に出来るように訓練することが大切です。
@(息を吸うとき)鼻で吸って胸が動かない様に胸をおさえ、お腹をふくらませます。
A(息を吐くとき)口笛を吹くように口からゆっくりと息を吐き出してお腹をへこませます。
Bお腹に本や砂袋をのせて練習するとよいです。重さは0.5〜2.5kg.がよい。

・排痰

喘息の人は排痰が上手にできるないために発作を起こしたり、喘息がひどくなることがあります。
上手に排痰することによって、喘息の発作を軽く済ませたり、薬を使う量も最小限にすることができます。
無理をして痰を出す必要はありません


排痰法の目的

1・呼吸困難の軽減
2・感染予防
3・急性肺合併症の予防と治療
4・肺機能の改善
5・エネルギー代謝亢進の抑制
6・ADLの向上

痰の出し方1

痰を出す基本は気管支のすべてから痰を出すようにします。手のひらと手指に振動を利用して、痰を出します。
@上の方から、外側、真ん中の方へと痰を集めるようにたたきます。
 (振動を与えて、気管支内痰がはがれやすくなります)
A右手を右下について、体を斜めにします。左手で左の上の方や脇下たたきます。
B同じように右胸をたたきます。
C体を楽にして、前胸壁を上から下へ、下から上へ両手でたたきます。
 痰が出そうになったら出してからまた、続けてください。
D上側から手でたたいたり、下側から手でたたいたりします。上方の側壁たたきます。
E今度は反対側に向きます。
Fもう1度、仰向けなり、右手の腰から右の太腿近くに置き、支点とします。左手を大きくと外側に広げ、
右手を支点にグルッと 右側に向きます。これを4回づつ右と左を繰り返します。ローリングといいます。
G仕上げにベッドや布団の上に足をのせ、上半身を斜めに下に傾斜させ、たまった痰をだします。

痰の出し方2(ハッフィング)

@深呼吸を3〜5回します。
Aハッフィグ2〜3回します。
B咳をします。
C深呼吸をします。

・自律訓練

シュルツという人が開発した方法でですが、手軽に自分をリラックスさせ、
自己調節機能を修得させようというものです。

自己暗示療法の1つで、不安、緊張の強い人に適しています。
ベッドの上で、あるいは椅子に座って、慣れれば電車やバスの中でもできるようになります。
自律訓練をやれば必ずやっただけことはあると思うことが大事です。
自己の都合のよいほうに暗示をかけ、身体がそうなるようにと仕向けるのですから、
「こんなことしたって」とか「利くもんか」と腹の中で思っていては、効果はありません。
やり方はどんな時でも、できるようになれば一番よいのですが、初めは静かなところで、
ゆっくり時間がとれる時に練習するのがよいでしょう。
気分を変えることができれば効果があったのです。

まずは椅子に深く腰かけるか仰向けに寝てください。
手足を楽にしてください。力を抜いて・・・・。
目は半眼にするか、軽く閉じて下さい。

@気持ちがだんだん落ち着いてきて、手足が何となく重だるーく感じられます。
気持ちが落ち着いて、重だるーく感じられてきいます。手足が暖かーく感じられきます。
暖かーく感じられきます。
気持ちがとっても落ち着いてきます。気持ちが落ち着いてきて、手足が何となく重だるーく感じられきます。
手足が重だるーく、暖かーく感じられきます。
気持ちがとっても落ち着いて、手足が何となーく、重だるーく、暖かーく感じられきます。
気持ちがとっても落ち着いて、手足が何となく、重だるーく、暖かーく感じられいます。
気持ちがとっても落ち着いて、
手足が何となく、重だるーく、暖かーく感じられいます。
さあ、自分でも心の中で繰り返してください。
目を開いてください。さあ、両手を前に出すように、
『ハイ1.2』また戻して、『ハイ1.2』戻したまま休んでください。
1分ぐらいはなにも考えずにボーツとしてください。
A同じフレーンを繰り返し、目を開き、体操をして1分くらい待ちます。
B同じ事を繰り返します。
3回やって、3回体操をして、3回休むのです。
手を動かすのは深部知覚を刺激して、覚醒を促すためです。
気持ちの落ち着き重だるい感じ、暖かくなる感じがつかめれば、基本はできたことになります。
この基本が自己暗示によってすぐに得られるようになれば、その後に目的とするところにつけ加えればよいでしょう。
たとえば胸が涼しくなってきます。頭がスッキリしてくる。眠たーくなってくる。
どれか1つ加えるのです。
自分の都合のよい状態へと暗示で導くのです。1,2回で成功するはずがありません。何回も練習して、
自分の血肉にするならば役に立つことは色々とあるでしょう。
 

・皮膚摩擦

喘息の人は風邪をひきやすいので皮膚摩擦することで風邪をひきにくい体を作ります。
皮膚摩擦は末梢から心臓のほうへと向かって擦っていきます。
たわしを使うことをお勧めします。

・運動

喘息の人は発作を起こさないためにも日頃から適度な運動が大切です。
ここではその方法を紹介とします。
散歩やマラソンなどが有酸素運動で肺強くする効果あります。
ラジオ体操、喘息体操、八段錦、ヨガ、スキーなども体を丈夫にします。
水泳は肺の力を強化します。




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