http://www15.ocn.ne.jp/~mhc/midolinotsuki/2nd-lab/


インド映画資料公開センター/第二研究室 
別嬪以外の "Rekha" について



〜リストという名のけもの道〜
 事の発端   Tamil-list 
2004.01.17
Malayalam-list
2004.01.17
Kannada-list
2004.01.17
Telugu-list
2004.01.17
Other-list
2004.01.17








ホセに捧ぐ









 【事の発端】




The marriage between actress Rekha and Kerala business man Jose took place at Kozhikode in Kerala   



1997年末。タミル映画サイトにて、その年のニュースを総括する記事の中に
「女優 Rekha、ケーララ州在住のビジネスマン・ホセ氏と結婚」なる文字が
やけにちっこいフォントで、だが既成事実として、一行のみ報じられていた。
一方、彼女の本拠地にあたるヒンディー映画サイトでは、同様の報道は無し。
いったい何故なのか。
これが最初の疑問でした。

第一に、Rekha は共演男優の誰かしらとチャイを飲みに行っただけでも
「すわ婚約か?それとも既に結婚か?!」などと常にマークされている
ような人気女優。
にも拘らず、今回ボリウッドメディアが総じて無報道をきめこむ真意が
まったくわからない。
しばらく悩んだ末に、地図を広げてみました。



大まかな地図 〜インド映画の言語分布〜

●ヒンディー語(北部省略)及びマラーティー語映画圏
●テルグー語映画圏
●カンナダ語映画圏
●タミル語映画圏
●マラヤーラム語映画圏



かなり大まかな区分になっていますが、一口に「インド映画」と言っても
大体これだけの言語別作品(および「映画製作圏」)を総称する言葉です。
というのはちょっと言いすぎで、この際キチッと書くと、上記の他にも

・ベンガル語映画圏(インド北東部※地図では割愛)
・オリヤー語圏(北東部、ベンガルとテルグーの間)
・アッサム語圏(最北東部)
・マニプリー語圏(同上)
・ボージプリー語圏(北部、恐らくネパール周辺)
・カシミーリ/カシュミーリー語圏(最北部)
・パンジャービー語圏(北部、カシミーリとヒンディーの間)
・グジャラーティー/グジャラート語圏(北西部)


等々が存在するそうです。これらが揃って、はじめて「インド映画」。
で、話をホセに戻します。
97年に Rekhaと結婚したホセ氏は、ケーララ州のビジネスマンでした。

大まかな地図 ケーララ州は、この地図だと紫色の辺り
つまりマラヤーラム語映画圏に位置します。
そして結婚を報じたのがタミル語映画圏のメディア。
一方、報じなかったのがヒンディー語映画圏のメディア
でした。一般的に "ボリウッド" と呼ばれるこの映画圏で

別嬪ことレカーが現在もチャイを飲んでいる訳ですが、その生誕地はタミル語
映画圏
の拠点にあたるマドラス(現チェンナイ)だったそうです。
しかしながら、彼女はタミル映画で銀幕デビューはせずに テルグー語映画
デビューをしました。のちにヒンディー映画で本格デビューをし、現在に至る
までの間は、本人曰く「ボリウッド一筋だった」とのことですが、ヒンディー
映画デビュー年の前後には カンナダ語映画 とテルグー映画に主演した記録も
残っています。
ただし タミル映画 にだけは出演の記録がありません。
その理由は本人が現在も語らぬままにいるため、本稿では割愛します。
でも確かなのは "彼女とタミル語作品との直接的関係を示すものは
タミル語圏でもヒンディー語圏でも未だ確認されていない" という点。

ここで、二つ目のミステリー。
タミル映画に出演しない者の話題を、タミル映画専門サイトが「今年のタミル
ニュース」として報じる義理はあるのだろうかと。
あるといえばあり。ないといえばない。ふるさとだけに微妙な処です。
ただ、ボンベイ在住にして「私の家は、私自身なのです」と言い切る別嬪が、
その御殿を捨ててまでもケーララ州在住のビジネスマンと結婚したいのか?
というあらたな疑問も必然的に沸いてくるのです。
一般的な感覚では、それが大人の恋ってモンだよ、と言われそうな話です。
しかし別嬪は一般人ではありませんから、答は「ノー」だと云えるはず。
現在の彼女が御殿を手放し、遥かケーララ州へと移住するわけがない。
となると、逆に、ホセ氏のほうが現地でのビジネスを捨て、わざわざ
ボンベイへと別嬪を娶りにくるのであろうか?
いえ‥別に仕事をやめる必要はないのですが、

ケーララ州で働く者が 別嬪の御殿へ帰るためには
カンナダ語映画圏を経由する必要があります。
その距離、直線換算でも約1000キロメートル。
もしホセ氏が雇われる側のビジネスマンだとすると、経営者にとっては
「お前が女優と結婚してくれたお陰で、わが社の通勤費だけは
 大企業並みに膨れ上がったぞ」とイヤミを言いたくなるはず。
しかも毎日のように。退社を促されるのは時間の問題でしょう。
逆にもし彼が経営する側のビジネスマンであるなら、本人はボンベイに
在住し、何かあった時だけジェット機でケーララへ戻れば済む話。
いわば年二回程度、社に戻って下っ端たちに激を飛ばせばいい存在。
でもそういった話は娯楽映画の中だけで描かれがちな神話に過ぎず、
現実の経営者が飛行機に乗るのは脱税が発覚して逃げる時ぐらいです。
つまり、何れにしても、ホセ氏がビジネスマンである以上は
その結婚も物理的な障害が大きいという結論に至ります。
尚、加えて彼は、ケーララ州で挙式をしています。言い換えれば、
妻(別嬪)の故郷や現在住地よりも自分の居住地を優先して物事を
一人勝手に済ませてしまう性格にも思えるのです。
そんな彼が日々往復2000キロの通勤を良しとするのだろうか。
あるいは、そんな彼を別嬪が愛するのだろうかと。
考えれば考えるほど、ホセ氏に名誉毀損で訴えられそうな推測ばかりが
浮かびは消え
浮かびは消え
浮かびは消え


‥やはり何かが違うのだ‥




2000年6月4日

ミステリーハンターの kubo様が タミル映画ビデオ通販リストの中に
多数の Rekha 出演作があることを発見。
その数 およそ50本強。Rekha以外の出演者 並び製作陣らの名を
照合するも 別嬪が過去に関わったヒンディー語作品のそれらとは
総て一致せず。これは50本の作品群が 総じてヒンディー語作品の
タミル語吹き替え版ではなかったことを意味している。
つまり「純正のタミル映画」だった。
ならば この Rekha は一体誰なのか。







では ラスト・クエスチョンの始まりです

















別嬪以外の Rekha について・インデックス






第一研究室「別嬪の軌跡について」掲示板ログ(タミレカ捜索の記録は log-20 より収録)緑の月/資料公開センター