機関紙「いわて労連 2012年 2月号      

 

 

2012新春宣伝●2012新春宣伝/内需拡大で震災復興・景気回復を!/住民本位の震災復興、雇用確保、賃上げ、社会保障拡充で地域経済の再生を/TPP参加阻止!消費税・庶民増税反対!原発依存のエネルギー政策からの転換を!●春闘共闘年次総会・春闘学習会/雇用創出と賃金の引き上げを●大熊座●2012年新春旗開き/今年も元気に活動開始●「阪神・淡路大震災」から十七年●いわて労連第45回評議員会/誰でも時間額100円以上、月額1万円以上/春闘方針を決定●大船渡で「震災シンポ」開催●原発依存大転換学習講演会/「合意なき国策を糾す」●岩手県勤労者囲碁・将棋大会/第20回大会に94人が参加●NEWS フラッシュ/久慈労連定期大会/TPP宣伝/消費税宣伝/30人学級教育長要請/釜石労連旗開き/ディーセントワーク宣伝●主張●めもあーつ130/これは、イタリアで始まった本当の幸せ革命/映画「人生、ここにあり!」監督・脚本/ジュリオ・マンフレドニア●川柳

 


1面


2012新春宣伝
 内需拡大で震災復興・景気回復を!

 住民本位の震災復興、雇用確保、賃上げ、
  社会保障拡充で地域経済の再生を
  TPP参加阻止!消費税・庶民増税反対!原発依存のエネルギー政策からの転換を!


 1月6日、2012年春闘の幕開けを告げる新春宣伝行動が、県庁・公会堂前で行われ、約30人が参加し、春闘チラシ入りのティッシュを配りました。
 宣伝カーからはいわて労連鈴木露通議長、岩手自治労連渡辺孝文書記長、岩手医労連中野るみ子委員長、いわて生協労組照井正博委員長、岩手農協労組細川忠雄副委員長、盛岡地域労連森本俊雄議長がリレー方式でマイクを握り、沿岸自治体や病院復興の問題、TPPの問題、最低賃金の問題など、それぞれ春闘を語りました。
 鈴木議長は訴えの中で日本社会の5つの異常@先進国の中で唯一下がり続ける賃金A非正規労働者の増加と格差・貧困の拡大B減らない長時間過密労働C職と同時にを食失う社会Dゆがんだ富の再配分機能で「貧困大国」になっていることを語り、震災復興のためにも賃上げで内需拡大をと訴えました。
 宣伝用のティッシュは800セット用意されましたが、20分あまりであっという間になくなりました。


春闘共闘年次総会・春闘学習会
 雇用創出と賃金の引き上げを

 

 2012年国民春闘岩手県共闘会議年次総会が1月7日、教育会館第1会議室にて開催され、2012春闘方針と今年度の体制を確立。総会には約60人が参加しました。
 鈴木露通議長のあいさつに続いて、全労連・小田川義和事務局長が「雇用と仕事の確保、賃上げ、社会保障の拡充による内需中心の経済、震災復興をめざして」と題し、来賓あいさつを兼ねた情勢報告を行い、野田政権の本質を、財界、アメリカの「使い走り」であると明らかにしました。
 自治労連、医労連、盛岡労連から発言が行われ、「時給100円、月額1万円以上の賃金引き上げ」、住民本位の震災復興、TPP参加阻止、消費税増税反対、原発ゼロなどの春闘方針を確認し、鈴木露通2012岩手県春闘共闘議長など、役員をを選出しました。
 続いて春闘学習会・記念講演が行われ、関西大学・森岡孝二教授が「雇用の創出と賃金の底上げで復興を前に進めよう」と題して公演しました。
 森岡氏は、「新自由主義経済は破綻しているにもかかわらず民主党と自民党はまだしがみついている。デフレの原因は賃金の切り下げ。今、労働者の貧困化が進んでいるが、全社会的課題としてサービス残業解消と最低賃金の引き上げのため労働組合が期待されている」と述べました。
 


大熊座
 

 年明け以降、厳しい寒さを体感する日々が続きます。それは政治面においても同様です。先月24日から始まった通常国会で、野田首相は大増税と社会保障大改悪へと暴走。消費税率を現行の2倍(10%)に引き上げ、被災3県には5300億円の新たな負担を押しつけるものに。赤十字など全国からの義援金三千数百億円がすっぽりと増税分となります。一日も早い復興を願う被災地にとって、「今がチャンス」だと国民生活を破壊する大増税の決断は困ります。しかも、「身を削る」として、あってはならない国家公務員賃金の大幅削減と、衆院比例定数削減を、民自公三党の密室談合でもって強行することは断じて許されません▼今春闘に対して財界は、またぞろ危機を煽って賃上げどころか定昇もままならないと強弁。「ちょっと待って下さい」。資本金10億円以上の大企業の2010年度の内部留保、前年の257兆円から266兆円へと増えました。この儲けは労働者の痛みから産まれたもの。OECD加盟諸国内で賃金が下がり続けているのは日本のみ。格差と貧困は拡大し富めるものは豊かに。このような異常な社会が、未来永劫続くのはガマンできません▼前号で情勢に敏感でありたいと述べました。合わせて「そうか、なるほど」と展望が見えるようにしなければと思います。被災地で働く仲間の日常生活に心を寄せ、異常ともいえる職場の有り様を変えるために、「団結がんばろう」の原点に立ち返って要求実現を勝ち取りましょう。          (す)


 

2面
 

2012年新春旗開き
 今年も元気に活動開始

 

 いわて労連、盛岡労連、岩手県春闘共闘3者の主催による2012年新春旗開きが1月7日、サンビル7階大ホールで行われ、招待者、組合員など約180人が参加しました。
 オープニングは井上成美由さんの力強い三味線演奏でした。井上さんは、被災地で大震災の支援活動をしてきました。
 いわて労連鈴木露通議長が主催者あいさつし、「被災者本位の復興、雇用の創出と賃金の引き上げ、社会保障の拡充で地域経済の再生」を訴えました。続いて、
全労連・小田川事務局長、県雇用労働対策室・阿部信弘室長、日本共産党岩手県委員会・斉藤信副委員長が来賓代表あいさつをしました。
 協力・共同団体による鏡開きが行われ、懇親が始まりました。後藤淳青年部長と高橋康子女性部長が龍とうさぎの着ぐるみで登場。岩手労働局長と盛岡市長のメッセージを紹介しました。新規加盟組合として、岩手自治労連・三陸福祉会労働組合を大船渡市職金野道程書記長が紹介し、オブザーバー加盟した岩手県建設労働組合連合会・斎藤徳重会長、NEXT労働組合・鎌田暁史委員長があいさつしました。
 アトラクションではおなじみファニーフェイスがバンド演奏し、最後は労働者合同合唱団が「負けないみんなで一歩ずつ」など大震災に関係した歌を歌いました。最後は会場に大きな輪を作り、「がんばろう」の大合唱。議長のガンバロー三唱で旗開きを終えました。



「阪神・淡路大震災」から17年
  いわて労連議長 鈴木露通

 

 『阪神・淡路大震災17年メモリアル集会」(1月17日)で、東日本大震災「被災地報告」を要請されて神戸市を訪問。2010年に「岩手宮城内陸地震」について報告を行ったので二度目となります。前日の夜、地元のみなさんとの交流の場があり、「三陸の海の幸を買ってください」とお願いをしました。

 前日と集会前の時間を使い市内を散策。元町商店街では、通りの真ん中に東日本大震災支援募金箱があり、透明箱には外国紙幣などたくさんの募金が見えました。神戸市役所に隣接する『東遊園地」は、「1・17」と表現する竹灯籠に灯がともる鎮魂の場として全国に中継されます。昨年12月、この場所にある「希望の灯」が陸前高田市内に分灯され、東日本大震災被災地と結ばれました。

 松平晃さんのトランペット演奏で始まった「メモリアル集会」の会場は参加者でいっぱいとなりました。大震災から17年、現地から、民間借り上げ住宅から追い出されるという問題や、今なおローン返済に追われながら再建をめざす業者が置かれている事態が報告されました。被災3県からの報告後、神戸大名誉教授の石橋克彦氏が「原発震災を繰り返させないために」と記念講演を行いました。「いまこそ主権者として憲法の旗を高く掲げて、被災者の暮らし再建に、震災復興に、安全、安心な国づくりのために要求実現を、政府、行政に迫り奮闘しましょう」の集会アピールが参加者一同の拍手で採択されました。
 当時、市民レベルで大きな運動を起こして今日の被災者生活再建支援法(当時、100万円)がつくられました。これまで、阪神・淡路、中越、能登、中越沖と大震災の中で増額を認めさせてきたたたかいをさらに前進させて行かなければなりません。


 

3面
 

いわて労連第45回評議員会
 誰でも時間額100円以上、月額1万円以上 春闘方針を決定


 1月22日、県公会堂会議室でいわて労連第45回評議員会が開催され、春闘方針などが決定されました。
 中村事務局長が1号議案「2012年運動の中間報告と2012年国民春闘方針及び今後の取り組みについて」を提案しました。
 両磐労連、建交労、医労連、ローカルユニオン、全受労、県国公共闘、けせん労連、通信労組、盛岡労連、宮古労連、二戸労連、いわて生協労組、年金者組合、農協労組の評議員14人が大震災への取り組みや春闘への取り組みなどを発言しました。討論後「誰でも時間額百円以上、月額1万円以上の賃金引き上げ」要求など春闘方針が採択されました。
 役員選挙では晴山俊孝幹事(通信労組)沢口康邦幹事(県国公)が退任、新幹事として、安保進(通信労組)村松智夫(県国公)高橋康子(女性部長・福祉労組)後藤淳(青年部長・自治労連)が選出されました。



大船渡で「震災シンポ」開催


 1月21日、大船渡市内で岩手地域総研と地元実行委員会の共催で、「大船渡の産業・医療・生活再建を考えるシンポジウム」が開催されました。このシンポは、現地から3氏が大震災津波以後の現状等を報告し地域総研会員の大学教員がコーディネーター、コメンテーターを務めました。雇用問題では、けせん労連金野道程事務局次長がパワーポイントを使って、ハローワーク大船渡管内の雇用状況を県のアンケートや地元商議所の会員調査、東海新報の記事等をもとに報告しました。これを受けて、復興県民会議鈴木露通事務局長が、失業手当が切れる問題では県や国に要請を行うと話しました。
 会場からの発言では、被災者の雇用や生活をめぐる厳しい現状が続いていること、今後の住まいをめぐって高台移転や復興公営住宅建設に向けた取り組みが紹介されました。


原発依存大転換学習講演会
 「合意なき国策を糾す」

 1月25日、サンビル7階大ホールで原発依存大転換学習講演会の1回目が行われ、会場満杯となる500人が集まりました。
 1回目の講師は経済評論家の内橋克人氏が務め、「合意なき国策を糾(ただ)す〜エネルギー・デモクラシーを求めて〜」と題して講演し、いままでいかに原発の安全神話が作られ、教育されてきたかが話され、北欧諸国の話しをしながら、原発をやめて自然エネルギーへの転換をと訴えました。
 次の学習講演会は2月17日、10時半からサンビル七階大ホールに立命館大学名誉教授の安斎育郎氏を招いて「原発はなぜ危ないか〜放射性物質は体や環境の中で今後どうなっていくのか〜」と題して行われます。


岩手県勤労者囲碁・将棋大会
 第20回大会に94人が参加
 いわて労連主催の第20回岩手県勤労者囲碁・将棋大会が1月29日、高校会館で開催されました。今回は第20回記念大会ということで4位まで賞品を出すことにし、囲碁団体の部、将棋団体の部、将棋個人Aクラスの部、将棋個人Bクラスの部と分けて行われました。大会は94人が参加し、朝10時から午後4時過ぎまで行われ、将棋個人Bクラスでは小学生が優勝しました。
 

【大会結果】
囲碁団体
優勝 愛農農協
2位 盛岡市職労A
3位 高教組OB
4位 県医労久慈病院
 

将棋団体
優勝 花巻将棋同好会
2位 旧小林道場
3位 ふうてんの寅
4位 盛岡市職労B
 

将棋個人A
優勝 金田一信男
2位 道又大輔
3位 小林義明
4位 工藤宏
 

将棋個人B
優勝 高屋敷祥太
2位 細野光男
3位 伊勢拓
4位 高橋忠雄


NEWS フラッシュ
●久慈労連定期大会

 1月12日、久慈労連は定期大会を行い、塚野豊彦議長が再選されました。
●TPP宣伝
 1月12日、食農ネットは野村證券前でTPP参加に反対する宣伝を行いました。
●消費税宣伝
 1月24日、消費税廃止各界連は肴町アーケードで消費税増税に反対する宣伝行動を行いました。
●30人学級教育長要請
 30人学級を実現させる岩手の会は1月24日、少人数学級拡充の教育長宛申し入れを行いました。
●釜石労連旗開き
 1月24日、釜石労連はホテルサンルート釜石で旗開きを行い、約27人が参加しました。釜石労連は事務局があった大槌町職が大震災で大きな被害を受け、再建途中です。
●ディーセントワーク宣伝
 1月31日、いわてパ臨連といわて労連は野村證券前で雪の降る中、ディーセントワーク宣伝を行いました。

主張
 

 住民本位の復興、12春闘要求の前進、社会保障拡充で地域経済再生を!
 

 2012春闘は、本格的な復興がはじまる中でのたたかいになります。
 雇用の確保が急務です。沿岸地域で延長されていた雇用保険失業給付が切れる方は、4月までに637人にのぼります。安定した良質な雇用の確保が今こそ求められます。
 賃金の底上げも必要です。要求基準として「誰でも時間額100円以上、月額10000円以上の賃上げ」を要求基準に掲げました。すべての単組・支部・分会で要求を提出して、交渉をすすめましょう。公務員給与引き下げを許さず、官民一体のたたかいを広げましょう。
 そして、全国で最低金額の岩手地方最賃645円を引き上げて、「全国一律時給1000円以上」の実現をめざしていくことです。最賃の不当性を訴える「最賃生活体験」には60人を越える組合員がエントリーして取組中です。

 消費税の増税許すなの声も大きく広がっています。2月3日岩手日報掲載の一面広告には、1カ月足らずのわずかな期間にもかかわらず2381人もの賛同が寄せられ、県民に大きくアピールしました。「税と社会保障一体改革」の名の下にすすめる「消費税10%、社会保障切りすて」を許さないたたかいを地域ですすめましょう。

 2月下旬の地域総行動では、宣伝や集会など地域で目に見え、音に聞こえる運動をすすめましょう。「ディーセントワーク署名」・「社会保障の充実を求める請願署名」の二つの署名を携えての中立組合訪問や、「地域の中小企業の振興と労働条件改善への賛同署名」を持って中小企業・事業者団体などとの懇談に取り組み、地域で共同の輪を大きく広げていきましょう。
 2012春闘要求の前進は、必ず本格的な復興のための力となります。要求に確信を持ち、職場・地域で団結を高めて要求実現を!



岩手県の最低賃金は2011年11月11日から
時間額645円に変わりました
※特定の産業には、産業別最低賃金が定められています



4面

めもあーつ130
 これは、イタリアで始まった本当の幸せ革命
 映画「人生、ここにあり!」
  監督・脚本/ジュリオ・マンフレドニア


 合言葉は「SI PUO FARE シプオファーレ(やればできるさ!)」。今、日本で増え続ける、心を病んだ人たちにこの言葉をかけることができたら、どんなに元気がでるだろう。
 1961年、イタリアのゴリツィア精神病院の院長として赴任したフランコ・バザーリア医師は、施設に閉じこめられた患者の悲惨な状態をみて、17年間のねばり強い闘いで国を動かした。1978年、病院の新設と入院治療を禁止(強制入院は15日間のみ)した180号法バザーリア法(精神病院廃絶法)が制定された。
 患者は、コミニティを中心に社会参加することで、イキイキと働き、地域とともに生きる治療方法だった。
 映画は、実話をもとにしたひたむきな人々の、イタリアらしい人間讃歌である。
 場所はミラノ。正義感が強く、破天荒な活動で労働組合から白い目でみられているネッロは、「協同組合180」への異動を命じられた。そこは、慈善活動の切手はりをして、無気力に1日を過ごしている元患者たちがいた。
 「こんなことじゃ駄目だ!」ネッロは、協同組合の組合員である元患者に提案する。「A・楽にできる仕事をするか、B・市場参入の仕事をするか、どんな仕事がいいか」あれこれ言いたい放題の組合員やだんまりの組合員。たんなる多数決やリーダーの押しつけではない。一人ひとりの意思を確認し、時間をかけて話し合い、決められた。市場参入し、床貼りの仕事をしよう、と。
 電話で注文を受ける人、材料を運ぶ人、帳簿をつける人、マネジャー役などなど。そして、それぞれの持ち場を守ることが確認された。ある日、ネッロ不在中に材料がなくなって混乱するが、統合失調症の二人の発案で廃材を使った寄木貼りが作られた。感動するネッロ。
 たちまち全国でひっぱりだこ。おりにつけ反対ばかりしていた監督医師を、全員の採択で解雇。過剰な投薬もなくなり元気一杯のみんなだった。が、恋をし、ふられてしまった青年の自殺という現実に出会ってしまった。自信をなくしたネッロは退職。薬づけの無気力な組合員たちに…とはならなかった。青年の自殺は自分たちにも防げたかもしれない。「ネッロを迎えに行こう!」。
 今年は、2009年12月国連が制定した「国際協同組合年IYC」。この協同組合の広がりが、人間らしい社会へと向かう鍵をにぎっているかもしれない。
(久保克子)




川柳
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