はるか かすか
ながれゆく景色
まっすぐに伸びる 桜並木
地中深くから 秋をすくいだして
暖かな装いで佇んでいる
遥か高くから溶け出した くすみのない空
わすれなぐさの花の色
かなしい物語を その身に秘めた
小さな花の表情が
広く際のない空に 重なって視えた
別たれた愛は どうなったろう
流された わすれなぐさは
どこにいるだろう
ひゅう ひゅうら ひゅうるり ひゅう
ゆるく円を描きながら
せつない匂いの風が 空のもとへと還りゆく
空を生み出した 遥か高いところへ
風を創り出した 小さな物語のなかへ
風は還りゆく
わすれなぐさは溶けた
とけてとけて 永遠に空を染めた
愛は続いた
ずっとつづいて めぐる風になった
それは 遠い遠い 空の向こうに在る世界での
終わりを知らない物語
ひとたび目をそらして すぐそばの世界を見たら
春霞のように消える物語
ながれゆく景色
暖かな秋の色が ないまぜになって
桜並木を彩っていた
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ふしぎな色の空。 どこかで見た色だな・・・と思い、ちょっと考えて、 思い当たったのがわすれなぐさの花。 毎日、毎時、空はその色を変える。 明日はどんな色でしょう。 そこにはきっと、新しい物語があります。 詩・コメント by真緋香 (しき) (創作の森KUPUKA 投稿作品メニューページ) 「めぐる季節色」 トップページへ |