丘の上から
あじさいに
青空が似合うなんて
思わなかった
今日の夏空は 青くて青くて
誇りたかく輝き
強さに満ちあふれ
大地には 数多のあじさい
花ざかりの頃を過ぎ
少しくすんだ色をして
雨と 虹と
かたつむりが似合い
曇り空にこそ映えると
思っていた
けれど いま
一面の青空を戴き
とくいげに咲いている
大地をうめた あじさい色は
青空と同じように 力づよく
たがいに息を合わせ
一つの景色となり
梅雨の代名詞 なんて
思い込みにとらわれた固い頭を
苦笑いしながら ほぐしていく
その優しさに 知れず頬が緩み
あじさいの雲海にうずもれた人々は
傍らの花のように 丸く微笑む
こぼれた笑顔が
あじさいの群れに染み入り
鮮やかな花を咲かせるのか
また次の夏
青空の強さに負けず
あじさいたちは
輝く
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愛知にある形原温泉「あじさいの里」というところで目にした光景です。 人間としての強さを求めてやまない自分を、 青空の下に咲く5万株ものあじさいに重ね、 こう在れたらもっと強くなれるのかもしれない、と感じました。 詩・コメント by真緋香 (しき) (創作の森KUPUKA 投稿作品メニューページ) 「めぐる季節色」 トップページへ |