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 子育てコーナー

こどもの偏食について 2005年1月26日

こどもたちの食事の乱れがいろいろ取りざたされていますが、その中の一つに偏食があります。長年食物アレルギーを観察してきて、偏食についても気がついたことがあります。

人生の最初に見られる偏食はミルク嫌い、あるいは母乳嫌いだと思います。以前人工栄養が多かった時代には、ミルク嫌いがあるとミルクの銘柄を替えたり、ミルクを薄めたりしていたようです。母乳を飲んでくれないとミルクに替えたり、それでも駄目だと重湯などを使っていた時代もあったと聞きます。ミルクアレルギーが知られるようになってみると、ミルク嫌いの中に多数の牛乳アレルギーがあることが分かりました。二十数年前はそのような子で湿疹があると大豆乳に替えると飲みがよくなって、体重も増加する例が良く見られました。大豆アレルギーが増加してきて、ミルクに含まれる植物油に反応する例が見られ、アレルギー用のミルクでもいろいろと選択する必要が出てきました。

離乳食を食べるようになって、偏食だと考えていた幼児の食物嗜好が、実はアレルゲンを本能的に避ける自己防衛反応としての食行動であることが見えてきました。現在もしばしば確認することですが、例えば玄米を嫌うことなく食べていた米アレルギーのこどもが、ある日に突然玄米を食べようとせず、白米のご飯を欲しがり、それが正しい選択であることがあるのです。三歳前後まではこのような選択が正しくなされることが多いのですが、徐々に間違った選択をするようになってくるようです。味や香りに騙されるようになるのでしょう。また、アレルゲンが限界量を超えないようにしているからでしょうか、少食になっていて、太れない子もいます。大食なのに太れない子で、大量に出している場合もあり、このような防衛のやり方もあるのでしょう。

逆に、アレルゲンである食物を好んで食べていて、ひどいアトピーになっていることもあります。自己防衛の本能が何らかの原因で異常をきたしているのだと推測されますが、詳細は不明です。

ですから『偏食』が見られる場合、それが正されるべき『偏食』なのか、自己防衛として保護されるべき『偏食』なのかを見極める必要があります。子供の皮膚がすべすべでアトピーなどの異常がなく、機嫌が良く元気で、風邪をひいたりお腹をこわすようなことがないなら、その『偏食』は心配のない、むしろ保護されるべきものと考えてよいと思われます。子供に何か異常が見られるようなら、その『偏食』は注意を要すると思います。

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